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Hills Life
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天つ水展 - 色とりどりのしずくがこぼれ落ちる

Published: June 01, 2006/ vol. 15

きらびやかなプラスチック・ビーズを繋ぎ合わせて作品を生み出すNATSUは、自らをシャンデリア・アーティストと名乗る。まるで何かの生命体にも思える色鮮やかな立体。何故それらを「シャンデリア」と呼ぶのだろうか。
「シャンデリアとは上から降りてきて、人の心を豊かにし、光で空間を包み変える事のできる存在であると思いますが、私の作品もそのもの自体にライトはなくても同じ役割をします。又、普通のシャンデリアは自分で明かりを灯したり消したりできるように、私のシャンデリアも観る人の気持ち次第で変わります」。
幼いころ、紐を穴に通すのに夢中になった彼女は、ビーズを繋ぐことは祈り・観想であり、自然に辿り着いた行為だという。作品の完成体のはっきりとしたイメージがまず頭に浮かび、それを「まるで動物の巣作りのように」ひたすらかたちにしていく。制作過程での迷いはまったくない。「なぜそれが存在しているのか、その時にはわかりません。でも偶然か必然かが重なってどんどん、謎解きのようにすべての存在の意味が解明されていくのです」。そして彼女は、その存在についての詩を作品に添える。
本展では「雨」をテーマにした作品を発表するが、これもまるで運命ともいえるような出来事がビーズのように繋がっていった。
「昨年のアリゾナ旅行で、乾ききった砂漠やホピ族の文様から、ネイティブアメリカンの雨への祈りを実感したのですが、ニューヨークに帰ってから、随分前に次に創りたいと思って描いていた作品のデッサンが雲と雨だったことに気がつきました。その後、本展覧会の担当のかたから『雨』というテーマのご提案があった。瞬間、その作品しかない! と私の中で、一瞬にして全て繋がりました」。
魂の声に今日もじっと耳をすますNATSU。この六本木に彼女はどんな雨を降らせてくれるのだろうか。
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